ムシウタ 11.夢滅ぼす予言
以下、ネタバレお気をつけて
特環の中央部がある赤牧市が正体不明の霧に包まれた。
中央部が完全に沈黙してしまった現状を打破するために
かっこうは単独で赤牧市へと侵入する…
その中で不完全な虫に襲われている少女”ミッコ”を助けたことによって
謎の女に襲われた”きーくん”、祖国での任務のために
不死の研究のデータを狙う”カッシー”、円卓会からの指令で
ミッコの家族を捕獲している”ルイ”と出会い行動を共にしていくかっこう…
10巻でピースは埋まったという作者のあと書き通り
いよいよクライマックスという感じが！！
ミッコこと魅車の過去の話によって今まで明かされていなかった
虫憑きを生み出す”始まりの3匹”と最初の虫憑きとされるαがどのようにして
生まれたのかが判明。
不死に最も近い虫憑きに、最初の同化型にして侵父の本体、
bugのある世界を終わらせることになる少女の父親と
それぞれの繋がりも明かされていくシーンは鳥肌の連続でした！
カッシーの能力が格好良すぎて！！
過去のシーンが終わると場面は現在の赤牧市へと、
そこでは封印を解かれた侵父の芋虫の大群によって赤牧市を覆っていた。
中央本部を”ふゆほたる”の強力によって救い出した”かっこう”は
各支部の虫憑き、むしばねと協力して侵父の本体との対決を始める”かっこう”。
街を飲み込む芋虫の大群はbugでの不死との対決を思い出させるような。
虫憑き達は消耗しながらも本体を見つけ出し、とどめを刺すが…
侵父が詩歌を乗っ取り虫を使って虫憑きを倒していくシーンは
読んでいて絶望感が半端なかった…目の前が真っ暗になったってレベルじゃ…
そこに現れる鯱人なんですが…鯱人君の能力強いわ…
登場したときの台詞で泣きそうになった（爆
”かっこう”が全力を出し、他の虫憑き達も消耗しきりながらも
始まりの3匹の侵父の本体を倒すことに成功したところに
魅車から次の任務の内容が…
それは今回の赤牧市を覆う霧を発生させ、侵父の封印を解き
また、始まりの3匹を統合、吸収しようとしている
1人の虫憑きの殲滅だった…。
もう今回で何度読んでて鳥肌立ったか…
そして最後の最後で明かされる今回の主犯とされる虫憑き。
今までもどこかで繋がりをもっていたbugが11巻で更に繋がった！
bugを読んでると読んでないとじゃ驚きの差は歴然です！！
主犯とされる虫憑きの目的や、今度こそ退場かもなかっこうさん、
またまた今回の戦いにはなぜか出てこなかった炎の魔人さんなどなど
次の巻が凄く気になる展開になってました！
そんな続きの巻はどうやら7月に発売されるらしくて！！
もう今から発売が楽しみ！！！
というわけで、何となくで購入し始めたムシウタですが
ようやく既巻全て追いつけました！！
個人的に能力ものの中でも凄く気に入ってる部類なので
この物語がどのような形で幕引きされるのかが楽しみ。
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日：2011-03-01
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